浮遊するビニール袋として/番田 
 
流れて行けたなら
死んだ後に すぐに
名前も出てこないような 灰色な世界を


だけど 人に 何を与えることもなく
普通に生きていくことは 難しい


機械になりたいと語ったのはアンディウォーホルだが
僕もそんな毎日で良いと思う
なかなか そうはいかないけれど
女の子のように私情を挟まないように すました顔で
くだらない日々を 流れていきたい
そしてこの作品の幕を閉じたいと思う
そんなふうに 誰に 何を伝えることもなく

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