海の模様/番田 
 

僕は一人で海を見ていた
そして 家に帰って エロ本を読もうと決めていた
水色の海の色を見たのはいつだっただろう
だけど 僕は いつも わからなかった
外国にあるものは 雑多だった だけど
日本人には捉えられない美しさがあるのかもしれなかった
例えば 千葉県と 茨城県の違いがあるみたいに

思い出されるのは 遠い昔のこと
僕は詩など書いてなどいなかった
それにしても 僕は いつ日本語を覚えたのだろう
だけど英語を覚えるのは不可能なことのように思える
生まれる前から 備わっている言語というのは 確かにある
詩など書かずに死ねた方が幸せだ
多くの人が そう思うことだろう
それにしても 勉強には何の意味もなかった
学問が人に与えるものなど何もない
僕が日本人以外の人と話しをしたことがないように
大半の日本人も興味を持たないでいることだろう

ネットなど
有害なものしか多くの利用者には運んではこない
外国や 人のことなど 知らないことの方が良い場合が多い
そして そんな気がする 僕は
自分が誰であるのかということすら考えてはいなかった

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