電波少女/瑠音
 
私がいつか生きることをやめるときもしくは
やめなければならなくなったとき
何を後悔し
誰に懺悔するのかということ

知っておくべきことは


不穏であると兄がいい
私はいつか私に楽器を教えてくれた自衛隊員を思い出す
トランペットはやめてしまったよ


鏡の前に並んだ化粧品の向こうの自分の顔を見た
見たかったわけでもないのに
あのころの私はどんな顔で
世界に向かっていたんだろうね


スピーカーから流れるロックだけを愛していけたら
寂しさも戦いも全部いらなかっただろうきっとなんて
結局はそういうことでしかないんだ
笑って話せることなんだ
私から繋がる糸は世界に繋がっているわけじゃない
中途半端に切れている
どこまで届いているのかは見えないけれど
確かに切れている それだけは感じているんだ
ピンと伸ばした5本以上の この指から


とりあえずイラクまでは届いていないみたい
今のところ
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