直感する装置/梅昆布茶
 
誘惑する怠惰にそっと触れてみる朝僕はだれ

ただひとつ詩だけが浮かぶわけでもないのにこの海に

蔓延する伝染性の恋愛文化のバラのつる

ことばにならないもどかしさかかえてはしれ直感

エンペドクレスのサンダルの絵が欲しかったな

生きていることが健康にわるいときがついたんだ

もういちど読もうと思うコリンウイルソン発端への旅

かんたんに手に入るものはかんたんにこぼれおちる恋もね

原罪なんて役所の決めた料金に過ぎないんだよ

僕達は直感する装置さときどき暴発するけれども



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