真夜中の強欲/あかり
 

あたしの乾いた赤い目は
白い画面に羅列する文字を必死に追う
午前二時

出会っては消えてゆく人達
生まれては消えてゆく言葉
午前三時

幼稚な悪戯はもうそこには無くて
切実な闇だけがぼんやりと残っていた
午前四時

あたしは完璧にベッドにはいるタイミングを失った
今日の終わりとも始まりともつかない朝
午前五時


>ひとりぼっちは嫌だから

>誰かと繋がっていたいんです

>強欲でしょうが、それでも

>孤独はどうしようもなく嫌いです



>嗚呼、早く、此処へ来て。


>誰か、来て。







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