ブランコがだんだん空からはなれてゆく/パラソル
 

だんだん大きくなる空をみながら
わたしは運賃を払わなくていいのだろうかと心配になる

そして鳥の姿が見えなくなったころ
わたしは酸欠で死にそうになる


ふいに、ブランコは宙返りをした
わたしはもちろんすべり落ちた
多分、わたしをのせるのにあきたのだろう。
わたしは安心して地面に落ちていった


ブランコは一人でふらふら飛んでいく
自分が昔、鉄の棒にくっついていたことなど
もはや忘れているだろう
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