タルトタタンの詩/パラソル
よそうなタルトタタン
そのままコップの中の水といっしょに なかよく行進するタルトタタン
水平線に向かって自分の考えは持たずに体はバラバラになって
行進するタルトタタン
赤いねばねばした誰かの舌にふれて 「あまい」という言葉を
頭の中にやどらせるように
命令したタルトタタン
すっぱい水といっしょにぐちゃぐちゃにされて
「ちょうどいい」と思われたタルトタタン
そしてすっかりなくなって、しばらくしてから忘却のかなたに
飛び立つタルトタタン。
ロケットに乗って飛び立つタルトタタン
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