雨/青色銀河団
 


雨がね
未来を運んでくるの



まあるい街路樹や
がらんとした
わたし
の家
すべていまは
透明な線が
つつんでくれて


ふるえるわたしの舌が
線をうけとめても
未来はなんの味もしなくて



そうして
明日からまた
わたしは
あいまいなやさしさに
埋もれてしまう






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