幾千幾億の高揚樹林/komasen333
感覚
小さな小さな連鎖に掬われ
知らなかった場面
次々に紡ぎゆく闇の頒布に救いを見る
狂おしき季節
整然と切り替わりながら
それ以上に
雑然と重力に重力を加える
愛おしき季節
整然と彩を重ねながら
それ以上に
猛然と光陰矢のごとしを賭ける
幾千幾億の鼓動が
辿ってきた叡智に
静かに細やかに 深く感謝を注ぐ
幾千幾億の時が
目指してきた遥かな遥かな普遍に
静かに細やかに 深く祈りを捧ぐ
歌声は今
高揚樹林の合間を縫うように
いくつも峰をまたぎ大地に響き渡る
鳥達は今
遥か彼方から連なる遺伝の面影を
滲ませるように調和を組み
自由に本能的に世界をクレッシェンド
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