暁のエクスタシー ★/atsuchan69
「起動・しました」
小さなミサイルは、日本語で音声報告をした
「逃げよう!」
「発射まで・あと15秒です‥‥」
私は立ち上がり、次の瞬間。――裸の胸のままの彼女の手を引いていた
「ブラジャーを忘れちゃったわ」
「そんな。取りに行く暇なんかないぞ、走れ!」
「発射まで・あと・10秒・です‥‥」
「ええと、もしミサイルが飛ばなかった場合は‥‥」
走りながら、とつぜん緊急な疑問が生じ、私は叫ぶように彼女に訊いた
「いますぐ、ここで爆発するだけ」
「ちッ、マジかよ!」
「9・8・7‥‥」
「もう、だいぶ走ったんじゃないかな」
ふり向くと、そこで私は彼女
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