A Mad Tea Party/澤あづさ
るアーリーモーニングティーのクズ野菜の、」
「わたしたちはノルマンコンクェストです」
しまいには日出ずる処まで出張ったが、「まさか、八女の玉露を発酵させるなどとは、」話は終わった。黒くなりたいクラブの女王の、大いなるはずのティーパーティ。
茶樹を求めてクラブのジャックの駆けめぐったブリテン島は、にわか雨の気まぐれな暗雲に塗られてアーリー・グレイ。この気候で国産茶葉を狙うなら、適地は南のコーンウォールにしかなかった。懇願してクラブのジャックが、
「だってわたしたちはイングランドです」言ったが、「わたしはケルノウです」
霹靂はやき青天にはためく、
ウェールズすらえがき忘れて四角く
三つ葉、
クラブの女王のユニオン・ジャック、
ただのトランプでなければこそ。
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