Jes/mizunomadoka
 
の家の柿を盗んだ
見つかって叱られたとき
どうしても妹が欲しがったからと罪を着せた
妹は意味も分からずに泣いていた

妹のことを想うと
今でも胸が締めつけられ
息ができなくなる
そばにいてほしい

私は祈るのをやめ
目を閉じる時間が多くなった
魂ではなく、あなたに会いたかった

梯子を支えさせるために名前を呼んだとき
妹は嬉しそうに駈けてきて
まぶしそうに私を見上げ
にっこりと頬笑んだ







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