past away/mizunomadoka
 
ルドや
同じラジオを聴きながら
朝まで電話で話しながら書いた
数百通、数千枚の手紙

色とりどりのペンやシールで飾られた手紙は
褪せていてもとてもきれいだった
思い出が胸に突き刺さった

あの日々が夢じゃなくてよかった
いつか私は死ぬんだと思った
彼女にあの海を見せたかった

ベランダから空っぽの部屋の窓が見えた

糸電話の実験をした窓
試験の夜に大声でテスト範囲を教え合った窓







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