刹那的発泡詩 < 1 >/nonya
き出すために
他愛ない質問を繰り返しているうちに
少女はほどなく眠りこんでしまった
なぜ人は夢を見るのだろう?
>自分の罪と毒を少しだけ薄めるために
僕は今日も眠れない
「誕生日」
いつからだろう
積み上げていく喜びが
積み上がってしまう寂しさに
変わったのは
経験や実績を
几帳面に積み上げて悠々と
辺りを俯瞰出来る大人なんて
いるのだろうか
今日の自分は
積み上がってしまったガラクタの上で
ひたすら大人のお面を磨いている
高所恐怖症の猿だ
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