日々/ねことら
 

いってくれる それ
熱のおもみが
うみのうえに もえ
ひろがってく
かるく イクとき
たぶん ふたり
うみをみている
わすれてしまってる
だけだって いって
仮に しぬまえには




  きみの てのひらで
  てがたを つけてくる
  また帰るために
  ひとり とおくまで




テレビをつける
なんどもながれる 津波の
濁った みずのぬめり
はこばれていく
はこばれて それはどこか
もくてきを そがれた火
ここにいたい のに
はこばれる ここは
どこより とおい
しっていた




どうだろう きみの
目覚めた朝は なんかいも
仮で
はじめから ここは
うみだったのだと




朝が くるね
朝は 淡い 
だれかの
ゆめみたいに









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