光の彫刻館/梅昆布茶
 

大胆な青を貴重とした色使いで和紙を使った

コラ−ジュ作品も輪郭のはっきりしたものだったし

彼女もさっぱりした中性的な美人だった


でもラルフタウナーとかブライアンイーノとか音楽の話ばかりしていたっけ

ああいうアート系の人といるといつも一個か二個か頭のネジが吹っ飛んじゃって

あちらの世界を彷徨うのがつねなのだけれども


光と陰の小世界を出るとそこは森のなかの静かなカフェテラス

コーヒーと手作りケーキ付きのおしゃれなランチをご馳走になる


なんと僕には似合わないシチュエーションだろう

隣には友人のジェロ向いにはジェロのバソコンの弟子で24歳の女の子


いいさ人生ってあの光と陰の小世界みたいにグラデーションしてくんだしさ

時には導火線に火をつけてくれる人に会うのもいいもんだよね

ただ自分が壊れない程度にね


光の彫刻館はひょっとして僕のこころの森のなかにも

ひっそりとあったのかもしれませんね

あの優しい光の世界はね




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