しんちゃん自暴自棄?する/アラガイs
ーニより30年も前に
青い空の下一面に広がる麦畑を眺める、それはこの男にとって残酷なことだったのだ
手にした拳銃はカラスの群れに向けられることもなく自らを撃ち抜いた 。男は享年37歳で売れない絵描きだった 。
人生を捨て去るのにもさまざまな手段はあって、夜半から雪が雨に変われば
思いもよらない死亡通知の連絡があったときの対処方法は、なんて
統計によると生まれてくるよりも亡くなる死者の数の方が圧倒的に多いはず
だって、地球儀に見る世界中の有りとあらゆる場所で殺し殺されながら毎日流しているんだよ、種を含めてね 。
こんな話しをくり返している側からほら、土や水や火の中からも無口ないきものが甦る
雨に濡れれば風邪をひくだけで
「これは、自殺予告ではないのか 」 と ね
。
※
ジャンヌ、エビュテルヌ ……モディリアーニの愛人
戻る 編 削 Point(4)