しんちゃん自暴自棄?する/アラガイs
「これは自殺予告ではないのか 」
遺産相続人が消えてから二年が過ぎた
人生を生きるにもさまざまなレシピがあって
たとえば、やけに背中の丸い女性が線路を行ったり来たりしてる
ぼくがその知らせを聞いたのは潮が満ちてから、電車が通過して一時間後だったのに
開放された窓の外はいつもの見なれた景色だから、そいつの隣に座るのが嫌で嫌で仕方なくて
憂鬱な気分って目のまえに/がはしる、それでも内心気になりながら眺めてはいたんだけどね 。
「音楽教室の授業が楽しくない理由 」
有線が流れる店の中ですれ違うのは、いつも女の子だった。
妻と家主は会う
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