恋の眩暈/
アオゾラ誤爆
言葉がいらないわけじゃなくて
見えている景色が
遠すぎて
だめなんだ
夜は果てしなく長くて
昼間の喧騒には
すぐに追い出されてしまう
気がする
この声で
あなたの心がゆれるなら
どんな衝動も隠し通して
きっと耳を清ませている
暖房がごうごうと鳴っていて
エンドロールは気だるく流れる
振り向いたら
融けてしまうなあ
この指で
あなたの目が曇るのなら
煙に髪をひたしても
すこしだけ
近づいてみたい
戻る
編
削
Point
(3)