来るべき冬/komasen333
度に改めて突きつけられてくる春寒
そのたび 改めて問いかけずにはいられなくなる
過ぎ去ったとは何か?
事実や記憶の化身した不変の存在か?
あくまでも過ぎ去った非在に過ぎないのか?
適度に改めて突きつけられてくる春寒
そのたび 改めて問いかけずにはいられなくなる
来るべき冬とは何か?
始まりを象徴する春の対極か?
連関を象徴する春夏秋冬の帰結か?
答えは
それぞれの心象図にそれぞれの形式で揺らめいては返し
返しては霞んでゆく
やがて
霞みきる頃に再び突きつけられてくる春
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