瑠璃色/ブロッコリーマン
 
   瑠璃色が

微弱な電流を絶って不明になる
そのことがわたしのこころを危うくする、
馬鹿げたことだと思うけれど
わたしは時間について
なにもわからなくなってしまったのだ

   瑠璃色の光が

かすかな惑いを帯びて歌を歌う。
交差する水も重力に逆らわない。
 そのこともまたわたしのこころを危うくする、
 馬鹿げたことなんかではないのだ
  誰に観測されなくともわたしはここにいる
  磁石などにはかき消されるように

   瑠璃色の、空の光が

わたしたちに刺さる。
  刺さってそのとげはもう 、二度と抜けない 。
  刺さってそのとげはもう 、二度と抜
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