「 小さき者のおもひ 」/
椎名
えられたというのに
ひとはなんて小さいのかな
わたしはこれから
どうなっていくのかな
澄み切った風が
いまのままでいいんだと
囁いてくれたようで
顔を上げてみる
そこには抜けるような青空と
誇らしげにそびえている山
あれが命を飲み尽くしたマグマの塊だなんて
とても思えないくらいたくさんの命を抱いている
長い年月と
幾多の試練を乗り越えて
おそらく今があるのだろう
きっといつかは
わたしも・・・・・
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