人魚脚/ああああ
」
それからしばらくして、人魚脚は火事で死んだ。カーテンとカーペット以外の家具はほとんど燃えていないのに、全身が燃えつき、足だけが残っていたせいで、まるで体内から火が出たようだった。これについてはいろんな人がいろんなことを言っている。
「アルコールを大量に摂取していたことによって、体内のアルコールが燃料になったのではないか?」「高温のプラズマが発生し、一瞬で燃え尽きたのでは?」「脂肪の多い体が、密閉された酸素の少ない部屋でゆっくりと燃えると、このようになる」「球電(ボール・ライトニング)が部屋に入った」「タバコの火が化学繊維に引火した」「未知の自然現象」
はじめてみる人魚脚の足は、化粧っぽい色で白くて、マネキンのような感じで残酷さとかは特に感じなかった。
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