青の瞳/天使
青の瞳に鋭い目つき。
金の髪が風に揺れて輝いて・・・。
白い肌は美しく、顔は小さく。
君は誰?鋭い目で見られると、
どこか引いてしまう。
青い瞳は悲しみを帯びている。
そんな美しい瞳をしているのに、
人を警戒するような目をして、口元はぴくりともしない。
君は時々遠くの方を見つめている。
何を見ているのかは、わからないけど、
口を開いて何かつぶやく姿。
私はずっと見ていた。
君は誰?どうしていつも空を見上げるの。
君は誰?どこか飛んでいってしまいそう。
君は天使?
空を自由に飛び立つ日をみてるの。
それとも、誰かが迎えにきてくれるのを待ってるの。
ふっと、私のほうを向いた君。
不思議な顔をしている私に手を差し伸べてくれた。
「どこに行くの?」そういうと彼は答えた。
「マリア様を迎えに来たのです。さぁ。飛びましょう。」
私はマリアだった。彼は天使だった。
「わたし・・・・マリア?」そう。ただの夢だった。
ほんの数時間のストーリーだった。
「あの天使は誰だったんだろう?」
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