日々の垂れ流し041125/A道化
 
聞紙はまた床に滑り落ちる。手が、無表情でそれを拾いまた載せ直す、けれども、また、新聞紙は床に滑り落ちる。拾い上げる。滑り落ちる。拾い上げる。元の堆積をきちんと平らにしなければ解決しないということは誰にでもわかる事柄なのだけれども、そうして、結局はそうしなければならないのに、何かを諦めているのか或いは何かに対する意地なのか、清掃員は繰り返す。

  徒労。

 私はスーツ姿、地下鉄のシートに座っている、研修に行く途中だ。 (帰りは地下鉄に乗らず谷町6丁目から難波まで歩いたことから、帰る途中でないと断定できる、その帰り道では写真を撮ったはず、だから調べれば日時だって断定できる、そう、2004年
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