幼い王子に/梅昆布茶
 
これから人生を刻むモノ

蒼く澄んですがすがしく存在する

そして世界は君らのものさ

ためらいもなく廻して欲しいのだ

世界を宇宙を


1歳だよね

瞳輝いているね

頬ずりしたかったよ

よだれいっぱいのほっぺたにねえ王子様


いずれ王様になるのだよね

僕のこと忘れないでね

大好きだよ


一緒におたまじゃくし数えたね


花火大会のきんぎょ

大切にしてる君がとてもいとしくて


ちょっとぼろぼろなのだけれど


僕の水槽に入れといたからね


どうせ君は忘れちゃうけどね

でもね

やんちゃな君が大好きなんだよ

ねえ空君


僕はわからないけど

君の空になるために

生まれてきたのかも

しれないねえ
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