陽だまりの詩/たにい
生き物はとってもお日様が好き
自分の気分に忠実な猫達は目を細めて日向ぼっこしてるし 樹木は少しでも余計に陽を浴びようと空に手を伸ばす
陽が暮れると淋しくなるのはみんな同じ
朝に草花が濡れているのは露なんかじゃない あれは植物の涙なんだ 夜の間にお日様が恋しいと泣いていたんだ
人間も生き物だから自然に明るい方に進むようにできている
暗い方に行くとしたら それは単なる趣味だとしか言えない
さあ 素直に認めてしまおう
いま ここに生きている私たちは激烈なトーナメントを勝ち抜いて来た勝者だということを
世界は全力であなたの生存を応援し祝福して来た
これからもそうだろう 死ぬまであなたの味方だ
微笑んでください
世界は それが見たくて頑張っているんだから
戻る 編 削 Point(1)