【 流れ星 】/泡沫恋歌
たとえば、
百人の人に非難されたとしても
無条件で自分を信じる者が
一人でもいれば
意思を曲げてはいけない
百人の敵より一人の味方の
愛に応えるべきだろう
結局、
自分を救えるのは
自分自身を信じる力だけ
それで十分
他人を救えると思う傲慢さが
人を傷つけてしまうから
だから、
一瞬で消える
流れ星に祈ったりはしない
自分の弱さを隠すために
人工の神に縋ったりもしない
私の神さまは私の中に……
どうか、
自分を信じる力を――与えてください
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