流星群/雅寛
処で道を間違えたのだろう。
皆、より良く生きようとしただけなのに。
欲望なのかな?
降り注ぐ、世界の終わりの流星群。
罪深き僕等にくれた責めてもの神の慰み。
降り注ぐ、黒い雨に打たれ絶望しよう。
僕等、何の為に生まれてきた?
降り注ぐ、真昼の空に流星群。
苦しむ暇も無い位安らかな終わりさ。
降り注ぐ、光の欠片にさようなら。
僕等、傷付ける事しか出来なかったね。
世界が終わろうとも、
僕等の事は誰もが、嫌、空気が、宇宙が忘れないさ。
そして僕等の塵はまた新しく命として生まれてくる。
そしてきっと、また道を間違えるだろう。
それが永遠。
何が正しくて何が間違っていたかは分からないけど、
何をこの星の為にしてやれたのかも分からないけど、
数を増やすだけでない愛が、存在していただけで僕は満足さ……。
そう、空気を吸い、笑い、泣き、生きていただけで、僕等は神に誇れるんだ……。
さよなら。アインシュタイン。
僕等何時の日も不器用だったね。―でも、
何時の日か今日という日を思い出して、
皆で笑い合える様な良い一日だったよ。
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