スモッグの窓が震えていた午後/番田 
 

コーヒーを飲みながら遠い思い出をたどっていた
あの頃 僕は マンハッタンの中で必死でもがいていたっけ


日本では成功できないと思っていた
そして 回りは僕のことなど理解できないと悟っていた

*

結局 芸術なんてやるものではなかったんだ
僕には生粋の日本人の血が流れていた


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