うらみはらさで/Seia
ある日私は死にまして
ふと気付いたら
地面で寝てまして
そうかここは天国かと
回りを見渡すと
そこにはただの日常があって
平日お昼の町並みがあって
寝ていた私を誰も見ていないので
これが世に言う幽霊なのかと
少し透けた手をじっとみました
せっかく幽霊になったんだから
あれやこれやしてりましょか
呪い呪ってやりましょか
せっかく幽霊になったんだけど
落ち着いてよく考えたら
特に呪いたい人もいなくて
全く面識の無い人達の
携帯写真に写り込んでみたりして
顔だなんだ騒がれても
あんまり達成感もないしつまらなくて
喫茶店でお茶でも
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