HOPE/丘野 こ鳩
)(と、呼びたい。枯葉ですが…)
きっと迷子にはなりませんね
戻れるのですね きっと
手はふたたび、つながれますよね
はぐれたたましいはここを辿って、きっとわたしを、突きとめますね
ある晴れた秋の日にでも
あるいは小春日和に、祟られる日にでも
いま、ここに ことばのあることが、意識の惨劇を生みます
この距離、息を届かせ、ルールに乗っとり、投げねばならぬ、のが、うとましい
ことばを失わなければ
なんの意味もない
そんなふうに つよく、思っている、ものですから
諸手をのばす、はさみ、つつみ、ひきよせ、
のっとりたい、あなたのことば、風景、こえ、あなたさえまだみぬも
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