へー、恐ろしいもんすなぁ/6
たわけではない。ただし、自然至上主義に毒された、外で遊ぶ児童文化(大人の美化とお仕着せ)と同程度かそれ以上の比重を占める。おそらく幼少時に外で遊んだ方が、後年の社会生活上有利ではあるが、有利だからといってそれを推し進めようとするのは思想統制に近い。
ここで何がいいたいかというと、幼少時に受けた文化の傾向は成人してからも強く残っていて、劣弱なものしか形成し得なかった人間は、長じてから研鑽を積んでも、その影響から脱しがたいということ。ただ、そこには諦めが必要で、自分に合ったものを改めて選んで文化の嗜好をつくることになる。それは肯定されるべきことではなくて、仕方がない、という諦めを常に含んでいる。それを含まないと開き直りになって無神経さを感じさせる。
戻る 編 削 Point(1)