行き止まりの道で/菜穂
 
何一つ確かなモノなど無く
何一つ信じる事も出来ず
何一つやり遂げる事の出来ない私は
人にいったい何を言えるというの

着飾るだけの
腐食した心を
直視する勇気もなく

また落ちて
また沈みゆく

前に進めない私は
巻き返す風に弄ばれる
枯れ葉のように
同じ場所で
繰り返し巻き上がるだけ

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