φの唄/
雪路
な夢を見るのです
尤もその最期の夢は
夜月が
彼女の名誉を傷つけないために与えた
救済措置に過ぎない訳で御座いますが
φの唄は
酒を旨くする
肴のような役割であれば
いい塩梅なので御座います
『無知』の灯の
いくら誠実謙虚になろうとしても
消えない頑固さ!
それを摂理で片づけるという
似非原理主義者を罵倒するという
シニカルなブラックジョークを
何よりも賞賛することで
抗えない明日の来訪を
すこしでも歓迎しようということなのです
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