野望へ/ジム・プリマス
この志の先には果てしない距離があり
今の自分にはとても超えることは出来ないということを
僕は知っている。
馬鹿なことだと誰もが指差して嘲笑する
誰もが言う
そんなことが出来るわけがない
今、僕の離脱した精神は
荒廃したこの世界の荒れ野に立っている
でも僕は知っている
今、僕の実体が属しているこの世界こそが
荒廃した荒れ野だと
もうここからは何も生まれないことを
僕は知っている
瓦礫の中から屹立する
新しい光を見た
そこではすべての体制が崩壊している
そこではすべての秩序は崩壊している
すべてが崩れ去った残骸だけが
荒廃した荒れ野に真空のように散らばっている
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