無病息災 生きている 小学編 1/Tシャツ
。すぐ疲れるならまだいいけど、僕の心臓は自分の肺も苛め始める。肺高血圧症。肺の血圧が上がりすぎてパンクしちゃう。僕もそんな危険があった。だから小学2年生の時に手術をする事になった。そんな事小さな僕には分からないから、お出かけ気分で入院。生まれて初めてベットにねっころがって、好きなゲームが買ってもらえて、周りは同い年の子供がいっぱいで友達もすぐにできて。僕は病院がすぐに好きになった。でも、夜は寂しかった。お母さんは僕が寝たのを見計らって帰るけど、不慣れな環境にすぐに目が覚める。部屋は薄暗くて、どこか遠くでピッピッピって心臓の鼓動を知らせる音が聞こえる。廊下も薄暗いから、怖くても看護婦さんのところまでは行けない。早く朝が来るようにって、僕は布団に入って目を閉じる。
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