き、き、☆/atsuchan69
激しく燃えたっけ け、毛皮を焼いた酷く嫌な匂いがする
――すぐには殺さへん まだ、まだ、や 指を一本づつ落としたるわい ええか しっかり苦しめよ
き、き、
萎びた詩人は、まだ部屋の隅にいた
――それでもおまえは、詩を書くというのか? 本当に命がけなのか?
ああ、
ひとり殺すときには、まだ実感がある。しかし大勢を殺すときは、ほとんど夢心地だ。
だからとても卑しい場所から遙か天上の都に至るまで、私は分裂し、歌い、泣きじゃくり、生肉を喰らい、見境なく女を犯し、また人を殺した
凹凸のある極めて不安定な場所に置かれたガラスの器に密封された♂の私は、今はもう叫ぶことをしな
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