リサイクルできますか、このどうしようもない感情を/涙(ルイ)
方なのです
もう二度と思い出したくなんてない過去を
どうしてまた蒸し返そうとするのですか
どうして忘れさせてもらえないのですか
忘れることは罪ですか
笑うことも許されないのですか
やっと乾いてきたかさぶたを
いつだって無理矢理ひっぺがえすから
どんどん傷口が深くなってしまったじゃないですか
ことあるごとに
「勝手についてきたくせに」とか
「いやなら親父のところへ行けばいいのに」とか
そうやっていつだって私を支配して
私を身動きできないようにして
私を絶望の淵へと突き落とすんですよあなたは
憎い男の子供
憎いばあさんの血を受け継いだ子供
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