ラブレス/DNA
で、見つめ返す視線の在りか。束になった
瞳。薄い陽光を呑みこんで 木製の扉を叩く手は)
滅びるものは滅びるがままにしたほうがよい
とどのつまり
「ひかりを瞳のうえに
刻めるのか、そのうえ」
慌てて 誤った独白を用意し
急いで 焼け残った椅子をならべる
しゃがんだ少年が二人
腕を伸ばすも
「金輪際、出合うことなど」
渡り廊下の崩落する
叩き売られた稜線よ、もう一度!(そして、健やかに分ち合うのだ
「それはおれたちが
あらゆる代償を支払って
手に入れようとしたなにか
冷めたコーヒーの色は暗い
この冬はあまりに邪気のない唇で
青いスエーターは
眩しく、妙やかに
きみの描きだした
ひかりが いま
時代のリールを
燃し尽くす
戻る 編 削 Point(2)