白紙の散乱/涙(ルイ)
 
白紙のままの手紙、ずっと見つめてる
君に何から話せばいいのでしょう
何から書けばいいのでしょう
考えれば考えるほど解らなくなってしまうのです
君に話したいことは 聞いてほしいことは山ほどあるのに
言葉にした瞬間から 何もかもが嘘くさく思えてしまって
くだらないことばかりを書いては消し
消しては書いてを繰り返してばかりいます


   自分をうまく表現できない
   本当のことが言えない
   他人も自分も ましてや身内さえも
   信じることができない
   

せめて自分にくらいは正直に生きたいけれど
思えば思うほど空回りするばかりで
嘘の上に嘘を塗り固めて
[次のページ]
戻る   Point(1)