無題/吉澤 未来
 
喜劇は憂鬱に
変わる

身体が飛び散る歴史には
入り込む余地のない場所がある

私は私の城に住む
浮遊した人々の
霊魂をしずめるために

私は言葉を忘れ去り
存在をも忘れる

人々は勝つべき場所へ

今や言葉には何もない

力がないのだ

そのかわり私は私を信じるわ
信じるべき言葉がない
のだから

そのかわりに・・・・



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