ホットミルク/
電灯虫
人気のコーヒーショップで購入した
コーヒーカップに注ぐ。
表面がコーヒーカップに隠れるけど
湯気だけは誘うように立ち昇る。
騙されるまま飲めば
上唇を火傷する。
懲りもしない儀式なんだけど
飲めば食道をちびっと熱く通る
そんな痛みたちも一緒で美味しいんです。
じめっとした そんな日でも
膜をちょびちょび食べつつ
再度の火傷に気をつけて
ずっと すすって
気持ちホッとして飲む。
戻る
編
削
Point
(9)