行く末/ズー
こっちにおいで
ミッフィーになりたいという女の子
夜な夜なふざけた指づかいで梟と遊んでいる
マナーを気にすることも
なくなった食堂に
開けたシャツのボタンをにぎって広島から流れてきたコンクリートのマトリョーシカでしか話せないことを黙ってはいられない
ミッフィーになりたいという女の子、こっちにおいで
で、ぼくたちは
ミッフィーをたべました
ハッピーターンみたいですそれから、キスをしましたそして、下痢になりましたヒスをおこした梟は、もう羽根は、室内に舞いはじめて、ふたりの鼻が痒くなりました
羽根が木目のように食堂の床に積もってゆき、ぼくたちは下痢ピーが気にならなくなりました
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