生物屋の彼女/
士狼(銀)
、気をつけていなければ聞き取れないくらいの声で言うその細い体にどれだけの重荷を背負っているのだろう。ぼくは気がつかなかったふりをしてシュガースティックを渡す。
落ち込んだときには甘いもの。苦い珈琲に、少しだけ優しさを混ぜて。君の戦いはまだまだ続くだろうから、ぼくといるときくらい、ただの不器用な女の子でいてくれていいんだよ。
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『……今度からカロリーオフのお砂糖にして』
「!!」
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