しるし/涙(ルイ)
た
私たちは生まれながらにして何かが欠けてしまったのです
だから淋しくって淋しくって
誰かを求めずにはいられないのです
きっとそうです
そうに違いないのです
いまごろきっと 失くしてしまった片割れが
私をあなたを探しているに違いありません
思い出したくもない思い出ばかりが増えていく
そんな人生に嫌気がさして
いっそ死んでしまいたくなる夜が
何度となく私に襲い掛かってきます
重たい足かせはいつまでも私を自由にしてはくれません
それでもそれでも
もしもこの世のどこかで
私をあなたを探してくれている人がいるとしたら
それがたとえ
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