Phantasmagoria/雛鳥むく
見ている 気が する
のだった
そしてそれは、
みぎわに
小舟をうかべる人の
疾患でもあった。
caution、
空からはとうめいの
雨が 断絶が
酸性の稚魚が
注いでいます
濯いでいます
指弾するための
関節が、早歩きで
去ってしまう、
わたしは、
わたしたちは、
口を噤んだまま
腕の訪れを待ちながら、
ときとして。
黙秘権が
語る言葉に
耳を傾けたり、
する夜もあった。
誤り
ばかりが
繁茂する星雲のした、
わたしは、
わたしたちは、
素足のまま、
燃える水をかけあっている。
(caution、
警告する、
警告を、警告する、
架空のイヤフォンの対岸から
架空のイヤフォンの対岸へと)
sekai
no、
戻る 編 削 Point(8)