そういう日常/虹村 凌
 
箱みたいなセンター街を歩いて出勤する
そういう日常

早朝にホスト達に見送られて電車で帰るフリをして
地下道をぐるっと回って外に出てからタクシーで帰る女の真意はわからない
バカみたいなテンションで盛り上がっていた癖に
その上一人で急速に冷めていった癖に
人をナメ腐って遊んでやがるどっかのクソ野郎の真意もわからない
そういう日常

自分の事もなにひとつわかりゃしねぇ
そういう日常
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