分別ゴミ/間村長
 
 祈祷師は暇だった。まずいこのままでは食いっぱぐれて仕舞う。
 仕方ないのでスーパーに就職する事にした。就職と言ってもアルバイトだけど。
 主に資源ゴミとカートの回収を担当する事になった。
 すると資源ゴミの中の食品トレイをを何遍言っても燃えないゴミボックスに入れられる事が重なり、その回収が煩わしくなった。
 「食品トレイはですね、不燃物ボックスでは無くてですね、資源ゴミのトレイ専用ボックスに入れて頂きたいですね」
 と何度も祈祷師は説諭した。ほとんどの人は苦笑したり、あら知らなかったわと言った感じでやり直したり、守ってくれたりするのだが、偶(たま)に
 「ナニ?俺に指図するのかっ
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