詩が呼んでいる/ズー
 
詩が歩いている
ビルとビルの隙間に
入っていく

詩が食べている
今日の定食という定食を店員の詩がテーブルに置いて

詩が転んでいる
ハイヒールを手繰り寄せて顔を見せないように

詩が育っている
歩き始めて
目が離せない

詩が笑っている
とにかく楽しそうに
鏡に写っている

詩が飛んでいる
寒い場所から寒い場所に
湖から湖に、主に北に

詩が呑んでいる
なにを!くすりだ!
一献どうだ!賑やかだ!

詩が働いている
世界の為に、いいえ、
家族や自分の為に

詩が書いている
いつでもどこでも
紙とペンをお忘れなく

詩が回っている
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